石川県シニアテニス連盟
会長 渡辺 力
2024年度から得能さんの後を引き継いで会長になりました「渡辺力」です。
2024年度という年は、数千年に一度といわれる未曽有の大災害、能登半島地震によって始まってしまいました。被害に遇われたシニアテニスの仲間も大勢おられます。また、私もそうですが、能登地域の方々と深い繋がりを持つ会員も大勢います。風光明媚な能登の地と、災害に遇われた方々の一刻も早い復興を願っております。
私が石川県シニアテニス連盟の会員になったのは24年前、丁度2000年でしたが、その当時は、後に日本シニアテニス連盟会長を務められた横井正を中心にして運営されていたようです。
私が会員になって初めて試合に参加したのは、6月の梅雨時の小雨の中、東金沢テニスコートの大会でした。その当時は連盟の運営方法や試合進行のプログラム作成方法も未整備で、当日数人が急に不参加になったのですが、そのため、横井さんが雨の中、2時間ほどかけて対戦表を懸命に修正していたのを鮮明に覚えています。それでも参加者は試合開始をじっと待っていました。今から考えると夢のような話です。
ちなみに横井さんは100歳に近い年齢ですが現在でもなお元気で頑張っておられます。
かつて横井さんとの対戦でドロップショットを打ったことがありましたが、その時「そこまでして勝ちたいか」と怒られたことがありました。また、前会長の得能さんとはダブルスを組んで試合に出たことが何度かありましたがその都度サインプレイをして2人で楽しんでいました。それも今となっては楽しい思い出です。
現在の石川県シニアテニス連盟はその運営組織、運営方法で全国の組織の中でも模範的なものですが、それは横井さんや前会長の得能さんたちを中心としてそれを支える多くの理事の方々の努力とテニスに対する情熱があったからです。この伝統ある組織を汚すことなく頑張るつもりです。よろしくお願いします。
テニスをする人たちの健康寿命は平均より長いというデータを見たことがあります。適度な運動と、頭を使って作戦を練るという両面からの身体への刺激、また試合に際しては相手のナイスショットに賛辞を贈り、きわどい球は相手の有利になるよう判定するというスポーツマンシップ精神、多くの仲間と会話を重ねながら試合を楽しむという心の余裕、そういうものが健康寿命を延ばしているのだと思います。またそれこそが日本シニアテニス連盟の精神であろうと思います。勝ち負けにこだわることは勝負である以上必要なことですが、それ以上に大切なことはこの精神です。
「和を以て貴しとなす」という心を大切にして楽しんでいきましょう。